沼津にて
仕事で沼津に行き、空き時間に市街地を散策。沼津が城下町で、江戸時代には城があったことを知らない人も多いでしょう。明治になってここまで完璧に跡形も無く破壊された城も珍しいと言われています。かつての本丸付近は石碑とちょっとした看板がある単なる広場で、建物は公衆便所があるのみです。以前、沼津市文化財課のかたと話したとき「この城が残っていれば街の姿は全然違うものになっていただろう。」と言っていました。寂しい限りです。沼津はほかにもやらかしており、なんと東海道新幹線を造るとき新幹線駅反対運動が起きたんですよ。信じられん。それで駅は三島になりました。新幹線の駅があれば街の姿は全然違うものになっていたはず。そしてつい最近まで鉄道高架、貨物駅設置で揉めてましたね。浜松なんか私鉄の遠鉄さえ高架駅なのに、なぜこんなことで長年揉めていたのか。いつのまにか沼津の最高地の地価はどんどん下落し290,000円/㎡に、三島の最高地の地価はぐんぐん上昇して316,000円/㎡になりました。昔は沼津のほうが高かったのに逆転ですよ。最高地の地価水準はその街のポテンシャルを表しますから沼津は衰退傾向、三島が発展傾向なのは誰の目にも明らか。自分の街を衰退させる民意っていったいなんなんだ?、城なんかすべて壊せ、新幹線駅なんかいらない、鉄道はこのまんまでいい、という民意。ほかの人は誰もおかしいな変だなと思わなかったのかねぇ。幸い鉄道高架は動き出しますから、沼津駅とその周辺がもっと便利になるといいですが、沼津城に新幹線沼津駅もあったら良かったのに。沼津って本当にもったいない都市ですね。
2022-02-04 | カテゴリー:沼津市